地方会および必須講習の
出席証明には
「JRS会員カード」が
不可欠です.
忘れずにご持参ください.
日本医学放射線学会関東地方会の会員並びに関係者の皆様、伝統ある地方会の会長を仰せつかりまして、光栄に存じます。
昨年、福田国彦先生より打診があった際、お引き受けするべきか否か正直なところ迷いました。毎週のように学会研究会が開催されている中で、放射線医学全般を(ある意味では浅く広く)カバーする地方会の存在(存続)意義について確信が持てなかったためです。回答を留保させていただく一方で、自身と地方会の関わりについて、つらつらと振り返ってみました。私が放射線科に入局した昭和54年(1979)当時、地方会は首都高速3号線高樹町インターに面した現フジフィルム西麻布本社ホールをお借りして、毎月開催されていました。私が初めて発表したのは昭和55年(1980年)1月の第304回、タイトルは「腫瘍静脈内進展のCT診断」、内容的には腎細胞癌の静脈内進展と肝細胞癌の門脈内進展のCT所見をまとめたものでした。演題数も参加人数もそれほど多くはなかったはずです。ただ当日の“初めての学会発表”の順番を待つ緊張感、終了後の解放感そしてささやかな達成感など思い出すうちに、若い先生たちに私と同じような経験をしてもらうために地方会を担当させていただくのも、私の年代の重要なお役目であることに思い至りました(一々考えるまでもないだろうとお叱りを受けそうですが)。
上記の経緯がありますので、プログラム編成にあたっては一般演題とポスター発表に十分な時間とスペースを割くように配慮いたしました。一方特別講演で、東大病院患者相談室での豊富なご経験をもとに阿部篤子先生に、日々多くの患者さんに対応する必要のある放射線科・部患者での不要(不幸)なトラブルを未然に防ぐ極意を伝授していただこうと考えております。そしてランチョンセミナーでは筑波大学教授の南 学先生により良い放射線科医になる秘訣をお話いただきます。恒例となっている定例講座では、教室同門の中堅5人の先生に、画像診断と放射線治療それぞれの分野で、すぐに臨床の役に立つ症例提示を中心としたお話をしていただきます。
当日は、一人でも多くの方のご参加をスタッフ一同で心よりお待ち申し上げております。